少し遅いですが、あけましておめでとうございます。
さて突然ですが、こちらの写真。
お分かりの通り、アンモナイトなのですが、実は“雄”のアンモナイトと考えられています。
それは、この部分。
この部分は、「ラペット」といい、このような特徴的な形状は殻の最終部分に現れることがあります。ラペットを持つアンモナイトは、ミクロコンクといい、雄であると考えられています。
ということは、この写真のアンモナイトはこの大きさで生息していたということが分かります。だいたい2.5cmぐらいですね。
そして、雌と考えられているアンモナイトはマクロコンクと呼ばれています。マクロコンクはミクロコンクより大きいという特徴があります。
アンモナイトは頭足類で、イカやタコの仲間。イカ類は一般的には雄より雌の方が約1.2〜2倍大きく、またムラサキダコは雄は3cm程度ですが、雌は50cm!にもなります。
アンモナイトは、大きな差異がみられる種類では10倍程度大きさが違うものも中にはあるそうです。
しかし、同じ種類のミクロコンク、マクロコンクと思われても、別々の分類をされているアンモナイトもあります。
それは、アンモナイトは絶滅しているため、雄、雌の区別を実証することは難しく、明確な根拠は見つかってないためです。
現在は異なる種に分類されているアンモナイトも、雄、雌の根拠がはっきりとすれば、同一種に分類されるときがくるかもしれませんね。
そのような見方でアンモナイトを観察してみるのも面白いかもしれません。新宿ショールームにもラペットが確認できるアンモナイトがあるかもしれませんので、もしご来店されたら探してみてはいかがでしょうか。
また、新宿ショールームは一部、写真撮影がOKになりました!
写真撮影される場合は、スタッフに一声かけて頂ければ幸いです。
今年もよろしくお願い致します。