地球誕生から現在までの約46億年を年代ごとに分けたものを地質時代(地質年代)といいます。
115の時代に分かれており、例えば、約1億6,000年前というと【中生代・ジュラ紀・後期・Oxfordian(オックスフォーディアン)】という名前がついてます。
そのうちの一つ、まだ名前がついてない時代、【新生代・第四紀・更新世・中期】(約77万年前~12万6,000年前)に「チバニアン」という名前が命名される見込みです。
更新世・前期と中期の間では、地球の地場逆転が起こったと考えられています。
現在、北極の近くにS極、南極の近くにN極があります。そのため、方位磁石はN極は北に、S極は南を指しますよね。
地磁気逆転とは文字通りS極とN極が逆転することをいいます。
360万年前から少なくとも11回の地場逆転が起こっていると考えられていますが、約77万年前に地球最後の地場逆転があったとされています。
千葉県市原市の地層には、その地球最後の地場逆転の痕跡が残っており、この時代の地層としては地球上で最も優れていると認定されつつあります。
認定の理由のひとつに、その付近にある白尾凝灰岩(火山灰)の層を年代測定を行うことで、地場逆転の年代を詳しく測定することができたことが挙げられています。
凝灰岩は火山灰が堆積してできた岩石のこと。余談ですが、凝灰岩といえば栃木県から産出される「大谷石」は石材としても使われ非常に有名ですね。
「チバニアン」という名前は、一次審査を通過し、今後3段階の審査を経て2018年には正式決定する見込みになっています。
もし、名前が地質時代に日本の名前がつけば初めてのことになりますので、とても楽しみですね。
東京サイエンスでは、「地質年代表クリアファイル」が新発売されました!
「古生代」、「中生代」、「新生代」の3種類、各250円+税になります。
※<出典>International Chronostratigraphic Chart 2017 International Commission on Stratigraphy
(一部改編)
「チバニアン」はまだ正式決定していない為、表記はございません。(更新世・中期となっております)